今回の記事では、以下の内容について調べてみました。
- クレジットカード限度額の増額審査の手順
- 増額審査の結果、減額されることはあるのか
- 増額審査通過のための対策
結論から言うと、クレジットカード限度額の増額審査で減額されることもあります。増額審査に通過するためには、収入条件の改善などのほか、他社も含めて滞納せずに優良な利用実績を積むことが大切です。
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クレジットカードの限度額の増額審査の申込み方法

クレジットカードの限度額の増額審査を受けるには、カード会社のホームページや電話から申し込むことができます。審査の結果、返って限度額が減額されてしまうこともあります。
高額の買い物をする予定があるなど、普段よりも大きな金額の出費が見込まれる場合、クレジットカードの限度額を引き上げたいことがあると思います。
クレジットカードの限度額を引き上げるためには、増額審査を受ける必要があるわけですが、ここでは増額審査をうけるための手順や流れについて確認していきます。
増額申請の申込みの手段
クレジットカードの限度額増額を申し込む方法は、各カード会社で主に以下の2種類の方法が用意されています。
- ホームページから増額を申し込む
- 電話で増額を申し込む
カード会社のホームページから増額を申し込むには
お持ちのクレジットカード会社のホームページのウェブ会員サービスにログインします。ログイン後に表示されたメニューの中で増額申込みメニューに進みます。
希望する限度額等の必要事項を記入して情報を送信すればあとは審査結果を待つことになります。
カード会社に電話して増額を申し込むには
各クレジットカード会社では、サポートダイヤルが用意されています。このサポートダイヤルの電話番号は、通常お持ちのクレジットカードの裏面に記載されています。
増額を希望するカード会社のサポートダイヤルに電話をして、「クレジットカードの増額を申し込みたい」ということを伝えて担当者に指示にしたがって手続きを進めます。
クレジットカード増額審査にかかる時間
クレジットカードの増額審査手続きをしようという方の中には、急ぎの用事で早急に増額してもらわないといけない方もいるでしょう。
そうした場合、クレジットカード増額審査にかかる日数が気になるところだと思いますが、一般的には早くても2~3日はかかることが多いようです。
しかも、2~3日というのは早いほうですので、カード会社などによっては1週間以上も増額審査の結果がでるまでにかかるということもあります。
増額審査で返って減額されることもある
クレジットカードの増額審査に申し込んでも、増額どころかかえって減額されてしまうということもあります。
限度額を増額する必要があるからこそ申し込んでいるのに減額されてしまっては本末転倒です。
なぜ、このような事態が起こるのかというと増額審査の際には、新規申込み時と同様に収入や他の金融取引の利用状況などを改めてチェックされます。
ショッピング利用であれ、キャッシング利用であれ、クレジットカードの利用者はカード会社からお金を借りているわけですが、利用者にはきちんと期日に遅れずに支払いを行ってもらわなければカード会社の商売は成立しません。
増額審査の過程で、年収が下がっていたり、勤務先を転々としていたり、他のカード会社で延滞を繰り返しているなど、滞ること無く支払っていくことが危ぶまれるような状況があればカード会社は警戒します。
こうした事情から、回収不能になってしまうリスクを考慮して、限度額増額の申込みに対して審査を行った結果、返って減額されてしまうという事態も起こりうるのです。
その2つというのは、
- ショッピング枠
- キャッシング枠
です。
ショッピング枠は、クレジットカードで買い物をする際に利用可能な限度額のことです。クレジットカードのショッピング利用については割賦販売法という法律で規定されています。
これに対して、キャッシング枠はクレジットカードでお金を借りることが出来る限度額のことです。クレジットカードのキャッシング利用については貸金業法という法律で規定されています。
キャッシング枠は、ショッピング枠と別々に設定されるものではなく、ショッピング枠の範囲内で設定されます。
キャッシング枠は、ショッピング枠の中に含まれて設定されていますので、ショッピング利用が多いとキャッシング枠は減ることになります。
- ショッピング枠50万円
- キャッシング枠20万円
とした場合、既にショッピングに40万円使ってしまっていると、キャッシング枠は10万円(50万円-40万円)になります。
クレジットカード増額審査通過のための対策

クレジットカードの増額審査に通過するための対策として、期日に遅れることなくカードをきちんと利用すること、増額申請と同時に他のカードに申し込まないこと、リボ払いを使いすぎないことなどがあります。
クレジットカードの増額受ける際には、ただなんとなく受けるのではなく、あらかじめ適切な対策をとっておくことにより、増額してもらいやすくなります。
そこで、ここではクレジットカードの増額審査を通過し、増額を勝ち取るための対策について説明していきます。
クレジットカードの増額審査通過のためにとるべき対策は以下のとおりです。
- 収入状況を改善する
- メインのカードを決めて利用する
- 遅れずにきちんと支払う
- 優良なクレヒスを積む
- 増額審査と同じタイミングで他のカードに申し込まない
- 同じ会社に長く勤める
- リボ払いを使いすぎない
1.収入状況を改善する
クレジットカードの限度額を増額してもらうためには、増額したとしてもきちんと返済していけるようにしっかりとした収入があることが重要です。
入会時よりも、年収が上がっているなど収入状況が改善しているという状況があれば増額審査に通りやすくなります。
2.メインのカードを決めて利用する
これまでにほとんど使用してこなかったカード利用者から、あるとき急に増額を申し込まれてもカード会社側からしたら「なぜ今になって急に増額を希望してくるのか」と警戒心を抱かれてしまうこともあります。
それに対して、ふだんからそのカードを利用して利用枠を使っているカード利用者から増額の申込みがあれば、ずいぶんとカード会社側が受け取る印象は異なる物になるはずです。
もちろん、カード会社により審査の厳しさは異なる可能性はありますが、一般論として普段利用していないカードで増額申請するよりも、普段からメインのカードとしてよく利用しているカードで増額申請をしたほうが審査に通る可能性は高まります。
増枠を希望する場合は、普段から使い込んでいるカードで増額申請をしたほうがいいですし、今後増額をしたいという気持ちがあるようでしたら、メインになるカードを決めて使っていったほうがよいでしょう。
3.遅れずにきちんと支払う
支払い遅延や延滞を何度も繰り返し起こしているカード利用者から、増額申請があった場合、カード会社は警戒します。
カード会社からすればきちんと遅れずに支払ってもらえる利用者こそが好ましい利用者です。
何度も支払い遅延や延滞を繰り返している人というのは、
- お金の管理ができない人
- お金に困っている人
という印象をどうしても抱かれてしまいます。
カード会社からすれば、そんな相手に対して増額を認めてしまったら、下手をしたら回収不能になってしまいかねません。
カード会社に増額申請をするなら、普段から期日に遅れずきちんと支払いを行わなければなりません。
4.優良なクレヒスを積む
クレヒスとは信用情報機関に登録されているクレジットカードの利用情報のことです。
増額申請があったら、カード会社は自社でのその利用者の利用実績を調べることはもちろんのこと、他の金融取引の状況についても信用情報機関を介して確認します。
増額審査の過程では、その利用者が持っているほかのカードの利用実績ももちろん確認されます。
増額を申し込んだカードでは、支払い延滞などがなかったとしても、他のカードで常習的に支払いが滞っているような状態があったとすればもちろん審査に不利に働いてしまいます。
増額審査に落ちるのは、クレヒスに問題がある場合がほとんどだと言われますので、増額審査を申し込むカードだけでなく、他のカードも支払い期日に遅れることなく適切に利用し、優良なクレヒスを積んでいくことが大切です。
優良なクレヒスを積んでいくためには、毎月の支払いをきっちりと遅れずに行っていくことが大切です。
たとえば、クレジットカードは61日以上滞納してしまうと「延滞」として信用情報に一定期間記録が残ってしまいます。
返済にまつわるトラブルというのは、カード会社からの信用を損ねてしまう大きな原因になってしまいますので、トラブルを起こすことのないようにクレジットカードをきちんと利用して、優良なクレヒスを積んでいきましょう。
5.増額申請と同じタイミングで他のカードに申し込まない
増額申請を行ったのと同じタイミングで、他のカードに申込みをしたとすると、他のカードに申し込んだというその情報は増額審査の過程で増額申請を申し込んだカード会社に伝わってしまいます。
増額申請をしているのにもかかわらず、さらに他のカードまで作ろうと申込みを行っているとなれば、カード会社の審査担当者にお金に困っているという印象を抱かせてしまいかねません。
もしかしたら、それほどお金に困っているというわけでなくても、欲しいカードを作ろうとしたのが増額申請とたまたま同じようなタイミングになってしまっただけという場合もあるかもしれません。
しかし、一般的にはあまりよいイメージは抱かれませんから、極力、増額申請と他の会社のクレジットカードの申込みは時期が重ならないように注意して下さい。
6.同じ会社に長く勤める
勤続年数が長いほうが、安定した継続的な収入が今後も得られることが見込まれますので、増額審査では有利に働きます。
同じ会社に長く勤め続けると言うことは、一朝一夕にできることではありませんが、職を転々せずに一箇所に勤め続けた方が金融関係の審査では有利に働きます。
7.リボ払いを使いすぎない
リボ払いは、自分で設定した金額を毎月支払う方法です。毎月の支払いも一定にできて資金計画も立てやすくなる便利な支払い方法です。
しかしながら、このリボ払いをたくさん使いすぎると、「この人にお金を貸すのは危ない」と見られてしまいます。
なぜなら、リボ払いは便利な支払い方法である反面、つい使いすぎてしまう傾向もあり返済に関してのトラブルに発展する人が多いという事実があるからです。
そのため、リボ払いを多用していると
- 支払いを後回しにする人
- お金に対する意識の低い人
といった具合にあまりよく思われないことが多いのです。
増額審査に通りたいなら、今すぐリボ払いを完済するのがベストです。リボ払いの完済はクレジットカード会社に連絡をすれば手数料などがかかることもなく手続きできますので、カード会社に電話して相談してみましょう。
まとめ
- クレジットカードの限度額増額審査は、電話やウェブで申し込むことが出来ます。
- 増額審査の結果、返って限度額が減額されてしまうこともあります。
- 勤続年数が長い、他社も含めて優良な利用実績がある等の条件を満たすことにより審査に通りやすくなります。
クレジットカードの限度額の増額申請を行うには、カード裏面に書かれたサポートダイヤルに電話したり、ウェブ会員サービスなどから申し込むことが出来ます。
限度額増額の申請を行っても、審査の結果として返って減額されてしまうこともあります。
限度額の増額審査を通りやすくするためには、
- 収入状況を改善する
- メインのカードを決めて利用する
- 遅れずにきちんと支払う
- 優良なクレヒスを積む
- 増額審査と同じタイミングで他のカードに申し込まない
- 同じ会社に長く勤める
- リボ払いを使いすぎない
といった条件を整えた上で申し込むとよいでしょう。